2016年の備忘録
2016年に観た小劇場の演劇の中で印象に残ってるものを残しておこうの巻。
・シンクロ少女『ファニー・ピープル』
これが観劇始めだったんだけども、これが観劇始めでよかったなと思った。すごく泣いた。号泣。
シンクロ少女はそんなに観始めて長くないんだけど、手触りが懐かしい気がする。ちゃんと物語。
暗転のたびに泣かされてしまって涙腺大崩壊でしたとさ。
・中野坂上デーモンズの憂鬱『青い稲妻。〜ゆるやかなパラノイア〜』
演劇をぶっ壊して観客の人生に立ち入るような台詞が乱立していて最高だった。ひとりひとりに対して適切な役回りが当たっていたイメージがあるけども、それがただの役割になってないか不安になった。でもそもそもそういうところで観るべきものではなかったな。
・日本のラジオ『ムーア』
2016年沢山公演を打っていたイメージがあるけれども、ムーアが一番趣深かった。15mm以外は全部観たけれども、断トツだった。
日本のラジオは信頼できるキャラ萌え演劇を提供してくれると思っているのだけれども、ムーアはその対極だった気がする。とは言え随所に萌えポイント的な部分はあったかと。あと僕はキャラ萌えに走ったテイストよりこっちの方が好きなんだと思う。
・肋骨蜜柑同好会『愛の技巧、または彷徨するヒト胎盤性ラクトーゲンのみる夢』
見事だった。見事の一言。カーテンコール的なパートで全員が去っていく間にどんどん舞台セットがなくなっていくあの美しい展開は忘れられない。
2年前の佐藤佐吉祭から観始めたが、泥臭さというか、目に見えない何者か(世界の全てとも思えるもの)に対する足掻きを残しながら、一皮むけて少しスタイリッシュになった感触があった。よかった。本当によかった。
パッと思いつく限りこんなもの。
2017年はまだそんなにたくさん観てないから、色々観ることが出来たらいいな。
というか薄々思っていたのだけれども、演劇は前情報が少ないからなかなか新規開拓が出来ないのだよな。
僕としてはもっと色々なところに行きたいのだけれども。
くだらないものも上質なものも観たい。
今の楽しみは3月のシンクロ少女と日本のラジオ。